こんにちは、こういちです

2009年10月20日、タイで3年かけて実施されていたエイズワクチンの臨床試験の結果が、
医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」
に発表された、とのこと。
この研究結果が、専門家の審査を経て学術誌に掲載されたのはこれが初めてのことです。

HIV陰性のボランティア1万6395人

ワクチン投与=8197人→HIV感染者=51人(HIV感染リスクが31.2%低減)
プラシーボ(偽薬)投与=8198人→HIV感染者=74人

この研究結果とエイズワクチンの開発促進によって、エイズ、HIV治療の
福音となってほしいものです。


【10月21日 AFP】タイで3年かけて実施されていたエイズワクチンの臨床試験の結果が20日、医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に発表された。



 この研究結果は9月24日にバンコク(Bangkok)のメディアが取り上げていたが、専門家の審査を経て学術誌に掲載されたのはこれが初めて。



 このワクチンは、2つのワクチン(ALVACとAIDSVAX)を合わせたもので、約15年前に開発された。これまでにいくつかの臨床試験が行われているが、いずれも、安全ではあるが有効性はごくわずかという結果が得られていた。



 米軍HIV研究プログラムのネルソン・マイケル(Nelson Michael)氏とタイのSuperchai Rerks-Ngarm氏が率いる研究チームは、HIV陰性のボランティア1万6395人を集め、うち8197人にはワクチンを、残り8198人にはプラシーボ(偽薬)を与えた。



 その後HIVに感染したのは、ワクチンを与えたグループでは51人、プラシーボを与えたグループでは74人だった。つまり、ワクチンを接種したグループではHIV感染リスクが31.2%低減されたことがわかった。



 ワクチンは通常、有効性が最低でも50%はないと一般への利用が認められないとされている。研究チームは、実験におけるHIV感染者数は少ないものの、この結果は統計的に有意であり、エイズワクチンが有効であるという確証が初めて得られたケースだとして、この結果をもとにワクチンの開発が加速することを期待している。(c)AFP