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 米オハイオ州クリーブランドで6日(現地時間)、約10年前に失踪した女性3人が保護された誘拐・監禁事件。米メディアによると、3人は手足を縛られるなど拘束されていた可能性があるという。平成12年の新潟女性監禁事件と同様、警察が何度も監禁場所を訪れたのに救出できなかった。専門家は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)を訴えることが考えられる」として、被害者支援の重要性を指摘した。



 「助けてください。私は誘拐されて、10年間行方不明になっている」。事件が発覚したのは6日午後10時前。17歳の誕生日を翌日に控えた2003年4月21日、ファストフード店でのバイト帰りに突然姿を消したアマンダ・ベリーさん(27)が、涙声で必死に助けを求めてきた。ベリーさんは顔と手首にあざがあったという。



 警察はベリーさんのほかに、02~04年に相次いで失踪していたジーナ・デヘスースさん(23)とミシェル・ナイトさん(32)、さらに女児を保護した。女児はベリーさんが監禁中に出産したとみられている。



 その直後に搬送された地元の病院で、家族と10年ぶりの再会を果たしたベリーさんら。「奇跡としか言いようがない」と感極まり、熱い抱擁を交わした。



 救出に携わったエンゼル・コルデロさんはベリーさんの様子について、「汚い服を着て、髪の毛がぼさぼさで歯が黄色かった」と証言。女児については「まるで外の世界を見たことがないかのように、とてもおびえていた」と語った。



 捜査関係者は監禁時の状況を「手足を縛られるなどして拘束されていた可能性がある」と説明。「女性らは犯人以外の人と接触できない状況に置かれ、脱出は不可能だった」と話した。



 今回逮捕されたのは、監禁場所となった民家を所有するアリエル・カストロ容疑者(52)と兄弟の計3人。アリエル容疑者には妻子がいたが、10年以上前に離婚。スクールバスの運転手だったが、州規定に違反するデモ活動への参加などを理由に辞めていた。




[以上、MSN産経ニュース]